蒸し豚の話
親父が蒸し豚のお土産を持って帰って来ました。
食べようとしたら
「今は夜中やしくうな」
と、言われました。
悲しかったです。
了
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一番美しい海
それは まだ誰にも行かれたことのない海
一番美しい子供
それは まだ生育していない子供
一番美しい日々
それは まだ過ごしてはいない日々
そして
君に伝えたかった
一番美しい言葉
それは まだ僕が口にしていない言葉・・
(無題)
これはナーズム・ヒクメットというトルコの詩人の詩です。素晴らしいですね。
海ゆかば山ゆかば踊る屍
今日も工場から帰って来ました。自宅に帰って仮眠してると新幹線が脱線しビルに突っ込むという悪夢を見ました。
母が亡くなったのは中三の頃でした。不良の友達に誘われるがままに入ったのは暴走族「魔天狼」。無免許で原付に乗っては街中を暴走する日々でした。喧嘩もしょっちゅうありましたが辞めるきっかけになったのが総長がタイマン張った相手をボコボコにして舌に五寸釘を突き刺して警察沙汰になったことです。父親にも暴走族に入っていた事がバレて今度は親父にボコボコに殴られましたとさ。
まあ厨二精神が抜けきれなかったのでしょうか。高校は某京都市内の国際科のある高校に進んだのですがそこでも乱闘騒ぎを起こし謹慎処分の上中退。そっからはフリーターを続けてたのですが周りの友人が大学に進学を検討し始めて焦って高校卒業程度認定試験を受けて数学ギリギリのラインで合格。その後に予備校に入ったのですが酒ばっかり飲んで11月時点での模試偏差値が48、目標とする大学は偏差値が65あったので焦ったのなんの。そっから毎日12時間狂ったように勉強して何とか大学に合格しました。入学してから入った軽音サークルがまた変だったのは次の話。
綾ちゃんへ その2
綾ちゃんへ
そのあとどうしてますか。自分はいつも通り悪夢を見ています。
暗い部屋で一人ぼっちの僕にカーテンの隙間から手を差し伸べてくれたのは貴女でした。
でも気がつくと外は雨。貴女の手は単なる幻覚でした。
いつも、雨、雨、雨。
誰かに助けて欲しいです。甘えなのはわかっていますが。
この先どうやって生きていけばいいのか分かりません。
綾ちゃんへ
元気にしていますか?
私は最近怖い夢ばかり見ます。
暗い部屋に一人ぼっちで周りはゴミだらけ。
そんな夢ばかり見ます。
唯一の明かりはテレビの砂嵐。
朝がずっと来なくて外は雨が降りしきっている。
貴方の声だけが救いです。
どうか、遠くに行かないで下さい。
電話越しに見える世界はどんな風に見えますか。
貴方は今何を見ていますか。